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ネットに落ちてた怖い話

第38章 危険な好奇心5

『ガラガラガラ、』
台車の音が部屋の前で止まった。

部屋の扉が開いた。

作業服の『中年女』が会釈しながら入室してきた。
俺と淳はその姿を目で追った。

『中年女』は奥のベットから順にゴミ箱のゴミを回収し始めた。

『ごくろうさん。』
と患者から声を掛けられ、笑顔で会釈をする中年女。。。
とても昔の『中年女』と同一人物とは思えない。

そして、ついに淳のベットのゴミ回収に中年女がやってきた。

『中年女』はこちらに一切目を合わせず、軽く会釈をし、ゴミを回収し始めた。
俺は何と声を掛けていいのかわからず、しばらく中年女の様子を伺っていたが、淳が

『おばさん!どーゆーつもりだよ?』
と切り出した。

中年女はピタッと作業の手を止め、俯いたまま静止した。

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