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ネットに落ちてた怖い話

第40章 嗤う人々

話をもどします。


S区って言うのはかなり大きくて、目の前に海、後ろに山がある。
S区の目の前の海を正面と捉えており、山を越えて広がる場所が裏S区。
もちろんこちらもそれなりに大きい。

ただ、裏と名前がついたり差別観的な名称からも分かるとおりS区と裏S区ではかなり文明が異なる。

裏S区にはまず電車が通っていない。
電車に乗って隣町(S区から見ての話だが)に行く際にもわざわざ車かバスでS区に出てきて電車に乗らなければならない。
たかが隣町に行くだけに3,40分以上かかってしまうのである。

だから、裏S区出身者はあまり外に(自分の地域以外の事)出たがらない。
その為か、かなり身内に対しての思いやり、連結力というのは強く子供の起した事件に関しても一々親がしゃしゃり出てくる。
ただし、こういう地域に限り絶対にある「排他的」なものに関してもかなり強い。

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