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ネットに落ちてた怖い話

第42章 女友達の話

「ねえ、何するの? 一体」

「……これから、順一君の身代わりを作ろうとおもってるの。……お願い! 手伝って!」

「な、何? 身代わりって? わかんねー」

「大丈夫、すぐ終わるし。広志君に頼むのは簡単なことだから」

とりあえず言う通りにしてみた。
言われたことは本当に簡単で、順一の体育着に猫を一匹、着せるようにして包み、地面に抑えるようにしていてくれということだった。

「それで、順一君はここにいるって、強く思って。声に出しながらがいいかな……多分」

「ああ。わかったけど……」

体育着にくるまれてくぐもった声をあげる猫を抑えつけ、言われた通りにした。

「ちゃんと抑えててね」

「え? 佳織、それ……」

俺が猫を抑えると佳織が置いてあったハンマーを持って、いきなり振り上げた。一瞬だった。
ボキャッと嫌な音がして、猫は鳴かなくなっていた。

体育着にくるんでいたおかげでどうなっているか見えなかったが、頭のあった辺りがどんどん血に染まっていて、しゃれにならなかった。

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