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ネットに落ちてた怖い話

第43章 ヒッチハイク

「紙はあるけどよ~ ガピガピで、蚊とか張り付いてるよ…うぇっ 無いよりマシだけどよ~」

カズヤは文句を垂れながら糞も垂れ始めた。

「なぁ…誰か泣いてるよな?」

と個室の中から大声でカズヤが言い出した。

「は?」

「いや、隣の女子トイレだと思うんだが…女の子が泣いてねぇか?」

カズヤに言われて初めて気がつき、聴こえた。
確かに女子トイレの中から女の泣き声がする…

カズヤも俺も黙り込んだ。
誰かが女子トイレに入っているのか?
何故、泣いているのか?

「なぁ…お前確認してくれよ。段々泣き声酷くなってるだろ…」

正直、気味が悪かった。
しかし、こんな山奥で女の子が寂れたトイレの個室で1人、泣いているのであれば、何か大事があったに違いない。

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