テキストサイズ

ネットに落ちてた怖い話

第43章 ヒッチハイク

国道は、都会並みではないが、朝になり交通量が増えてきている。
あんな目にあって、再びヒッチハイクするのは度胸がいったが、何とかトラックに乗せて貰える事になった。

ドライバーは、俺達の汚れた姿に当初困惑していたが、事情を話すと快く乗せてくれた。
事情と言っても、俺達が体験した事をそのまま話してもどうか、と思ったので、キャンプ中に山の中で迷った、と言う事にしておいた。
運転手も、そのコンビニなら知っているし、良く寄るらしかった。

約1時間後、俺達は例の店長のいるコンビニに到着した。
店長はキャンピングカーの件を知っているので、そのまま俺達が酷い目にあった事を話したのだが、話してる最中に、店長は怪訝な顔をし始めた。

「え?キャンピングカー? いや、俺はさぁ、君達があの時急に店を出て国道沿いを歩いて行くので、止めたんだよ。俺に気を使って、送ってもらうのが悪いので、歩いていったのかな、と。10mくらい追って行って、こっちが話しかけても君らがあんまり無視するもんだから、こっちも正直気ィ悪くしちゃってさ。どうしたの(笑)」

…どういう事なのか。
俺達は、確かにあのキャンピングカーがコンビニに止まり、レジで会計も済ませているのを見ている。
会計したのは店長だ。
もう1人のバイトの子もいたが、あがったのか今はいない様だった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ