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ネットに落ちてた怖い話

第43章 ヒッチハイク

店長もグルか?? 不安が胸を過ぎった。
カズヤと目を見合わせる。

「すみません、ちょっとトイレに」

とカズヤが言い、俺をトイレに連れ込む。

「どう思う?」

と俺。

「店長がウソを言ってるとも思えんが、万が一、あいつらの関連者としたら、って事だろ?でも、何でそんな手の込んだ事する必要がある? みんなイカレてるとでも? まぁ、釈然とはしないよな。じゃあ、こうしよう。大事をとって、さっきの運ちゃんに乗せてもらわないか?」

それが1番良い方法に思えた。
俺達の意見がまとまり、トイレを出ようとしたその瞬間、個室のトイレから水を流す音と共に、あのミッ○ーマ○スのマーチの口笛が聞こえてきた。

周囲の明るさも手伝ってか、恐怖よりまず怒りがこみ上げて来た。
それはカズヤも同じだった様だ。

「開けろオラァ!!」

とガンガンドアを叩くカズヤ。
ドアが開く。

「な…なんすか!?」

制服を着た地元の高校生だった。

「イヤ…ごめんごめん、ははは…」

と苦笑するカズヤ。
幸い、この騒ぎはトイレの外まで聞こえてはいない様子だった。

男子高校生に侘びを入れて、俺達は店長と談笑するドライバーの所へ戻った。

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