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ネットに落ちてた怖い話

第43章 ヒッチハイク

「店長さんに迷惑かけてもアレだし、お兄さん、街までお願いできませんかねっ これで!」

と、ドライバーが吸っていた銘柄のタバコを1カートン、レジに置くカズヤ。
交渉成立だった。

例の変態一家の件で、警察に行こうとはさらさら思わなかった。
あまりにも現実離れし過ぎており、俺達も早く忘れたかった。

リュックに詰めた服が心残りではあったが…
ドライバーのトラックが、市街に向かうのも幸運だった。
タバコの贈り物で終始上機嫌で運転してくれた。

いつの間にか、俺達は車内で寝ていた。
ふと目が覚めると、ドライブインにトラックが停車していた。

ドライバーが焼きソバを3人分買ってきてくれて、車内で食べた。
車が走り出すと、カズヤは再び眠りに落ち、俺は再び眠れずに、窓の外を見ながらあの悪夢の様な出来事を思い返していた。
一体、あいつらは何だったのか。
トイレの女の子の泣き声は…

「あっ!!」

思案が吹き飛び、俺は思わず声を上げていた。

「どうした?」

とドライバーのお兄さん。

「止めて下さい!!」

「は?」

「すみません、すぐ済みます!!」

「まさかここで降りるのか?まだ市街は先だぞ」

と、しぶしぶトラックを止めてくれた。

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