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キミのとなり

第10章 幼馴染み

「ありがとう。」

丁寧に頭を下げてお礼を言って車を降りた。
家の中へ入って、ふぅ、っと息を吐いた。

なんか疲れた。
それにモヤモヤする。

もう止めよう。
こんな不自然で不毛なこと。

あいつの無邪気に笑った顔が見たい。
あいつのとなりで笑いたい。

それでいいじゃないか。

それがいい。

マサキのことを考えながら、ぼんやりして。
よし!メールしよう!って、携帯を手にしたらメールがきた。

以心伝心。

マサキからだ。

『後からカズんち、行っていい?』

んふふ。

もう嬉しい。
もう会いたい。

『うん。待ってる。』

それだけ打ってボタンを押した。

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