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キミのとなり

第3章 誰よりも

少し前まで お互い付き合ってる人がいた。
まあ今まで相手は居たり居なかったり。

でも昔から、その…なんていうか…俺らは俺らで付き合ってた。

一緒にいれる時は一緒にいたし、体の関係もあった。

なんでっていうか。

始まりも理由も わからない。

強いて言えば…好きだったんだ。

理由もなく好きだった。

だけど、やっぱり男同志ってのがあったから、本心や本音を言わないで、自分の気持ちに真剣に向き合うなんてせずに、なんとなく お互いを思いやったり、必要としては寄り添って、曖昧な関係に白黒つけないまま、ここまできてしまった。

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