秘密の兄妹 2
第1章 狂った宴
紫織は顔を横に向けてキュッと目を閉じると、小さな声で呟く。
「…一回だけだよ…?今日は本当にこれ以上は無理…。身体が、持たない……」
「ああ、分かった。すぐ終わらせるから、このまましっかり俺の握ってて」
「…っつ」
俺はそう言うと、困惑している紫織を無視してベッドのサイドテーブルにあるコンドームに手を伸ばし、封を開ける。
そして、俺のを握っている紫織の手を優しくどかして、自分の硬く上を向いたモノに装着させた。
紫織の膝裏を持ち上げると、躊躇いもなくそのままグググッと紫織の中に挿入させていく。
全部入って、俺と紫織の身体が隙間なく埋まる。
「…あっ…はぁ……」
「……気持ちいいよな……」
ため息をつくような紫織の甘い声を聞いて、俺は思わず本音を言ってしまう。
紫織の身体に覆い被さって、挿入したまま紫織と濃厚な口づけをし合う。
それに伴い、紫織の中に収まっている俺のモノも更に肥大化していく。
耐えられなくなり、ゆっくりと腰を動かし始めると、紫織の口から矯声が漏れてくる。
…ああ、本当にいい声で鳴く…
紫織が生理中に一人でする時用に録音しておきたいくらいだ……
「ふっ…あっ…ああっ…んっぅ」
途中、指先でぷっくりと膨らんだ紫織の陰核を弄りながら、結合部分にぐりぐりっと俺のモノを深く押し付けると、紫織の膣内がキュッと締まり、俺のモノを搾り取るかのように子宮内が伸縮する。
ヤバい…
キツい…
けど、堪らなくいい……
俺は穴の入り口ギリギリまで腰を引くと紫織の両足を自分の両肩に乗せて体勢を変えた。
「ま、待って…まだ駄目!……だって、まだ……」
「イッてる最中だもんな…?」
紫織の言えないセリフを平然と言うと、俺はそのまま激しく腰を打ち付けた。
ずちゃっ、ズッ、ズプッ…ズプ!!
パン!パン!パン………!!!
「あっ、あんっ…っっっん!!」
紫織の声にならない声が早朝の澄みきった部屋に響く。
清々しい朝に、たまらなく卑猥で妖艶な光景が俺の瞳に映り映像化されている。
最高の気分だ……
もっと厭らしく乱れろ、紫織……
俺がイッて果てる頃には、紫織はほとんどグスグスっと子供が泣いているような涙声になっていた。