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秘密の兄妹 2

第3章 純哉と奏多


その日の帰り道、俺はスーパーで食料の買い出しする
紫織の荷物持ちをするために、紫織と肩を並べて歩いていた。


2人で並んで歩きながら、俺は昼に保健室の立野先生とスクールカウンセラーの近藤先生に、紫織の体調報告をしたついでに相談した事を思い出していた。


「先生方に1つ聞きたいことがあるんですけど、
…もし、本人が突然聞いたら物凄くショックを受ける事実があるとしたら、そういうのって出来るだけ早く伝えた方がいいですか?

いつか知る残酷な事実をギリギリまで伝えないでいたら、突然事実を知ったときのショックはやはり大きくなりますか?」


俺の質問に先生は2人とも黙って目をパチクリとさせていた。


「…それって、紫織ちゃんに関すること?」


「…まぁ、そんなとこです。
あいつ結構繊細だから。
今、事実を話して、ずっとウジウジ悩ませるのと、ギリギリまで伝えないで、事実を知るその日まで普通に生活送ってもらうのと、どっちがいいのか分からなくて…」


スクールカウンセラーの近藤先生は、
「【その残酷な事実】が何かは分からないけど、紫織ちゃんの場合、早めに話しておいた方がいいと思うわ。
心の準備をきちんとさせてあげる方が、あの子にとってはいいことだと私は思う。」


「………」


やっぱり俺が高校を卒業したら、今の関係を終わらせること、紫織にきちんと伝えておこう。
今からはっきりと宣言しておいた方が俺のためにもなる。
俺もしっかりと踏ん切りつけておかなくちゃいけねぇしな。


「………」


「お兄ちゃん?」


ずっと黙っている俺に心配そうな顔をして紫織が声を掛けてくる。


「紫織、そこのスーパーで買い出しするんだよな?」


「うん。」


「なら、先に行って買い物してろ。
俺、そこの薬局行ってからスーパーに行くから。」


「なら、私も付き合うよ?」


「コンドーム買うんだよ。
一昨日お前と何度もヤッたせいで全部使い切っちまったから買い足しておく。

昨日、コンビニで買った分じゃ全然足りねぇし、追加で大量にネット注文したのは昨日の夜だから、さすがに今日中には届かねぇしな。

今日は金曜で、明日と明後日は休みだぞ?
そこそこ数あった方が安心してできるだろ。

それとも紫織も一緒に選ぶか?コンドーム。」


俺がニヤリと笑うと、紫織は慌てて首を横に振る。



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