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第5章 その先へ

「これ使って。」

バスタオルと着替えを置くと相葉くんは脱衣所から出る時も、チュッとキスをして行った。

甘いな。
俺たち。

自然と顔がニヤけてくる。

そう。
相葉くんは姿を現した時にまさに今シャワーだった、って格好で。

抱きしめられた時もシャンプーの香りが鼻をかすめて。

電話に出るの遅かったのもシャワーだったんだな、って。

よかった。

勇気出して電話して。

あのまま。
一歩踏み出さなければ。

モヤモヤしたまま眠れない日々を過ごしていたかもしれない。

こうして今ここにいてシャワーなんか浴びてることが嘘みたい。

よかった。

本当によかった。

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