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第5章 その先へ

タオルで頭を拭いてリビングに向かうとビールを飲んでた相葉くんが、ニコッと笑った。

「にのちゃんも飲むよね?」

「うん。ありがとう。」

冷蔵庫から取り出されたビールに手を伸ばす。

お風呂上がりのビール。
最高だな。

一気に半分くらい飲み干した。

「うまい!」

銭湯の牛乳飲みみたいな俺を見てクスッと笑う。

俺の手を取りソファに座らせた相葉くんは俺の髪を梳く。

「ごめん。もうガマンできない。」

ビールを取り上げてキスの雨を降らせる。

頬に。

瞼に。

耳に。

肩に。

髪に。

優しく降ってくる。

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