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第5章 その先へ

足に力が入らない。

たどたどしく足を運ぶ俺を支えながら相葉くんはベッドへと連れて行く。

ベッドに腰をおろして向かい合う。

さっき言った言葉の通り、我慢できないとばかりに俺の唇を相葉くんが塞いだ。

キスの雨が再開される。

顔中にキスが降る。

俺も…

したい…

相葉くんに負けないくらいにキスを降らす。

フフフ。

途中で目が合って、ちょっとおかしくなって笑ってしまった。

相葉くんも、クフフと笑って、ぎゅーっと抱きしめられた。

「にの…ちゃん…にのぉ…好きだよ…。」

「相葉くん…俺も…好き…。」

じっと見つめられる。
少し目を伏せた。

「…かず…。」



下の名前で呼ばれて。

……泣きそうになった。

「…ま…さきぃ…。」

俺は相葉くんの唇を何回も啄むようにキスした。

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