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第1章 描いた未来に〜出会い〜

「大野さん。大丈夫?」

「んー。大丈夫。」

酔い潰れて…は、ない。
ちゃんと歩いてるし。

さっきまで俺が肩を貸して歩いてたけど、二宮さんと交代した。
荷物を俺が持つ。

二人掛かりでなく。
一人に支えられるくらいで大ちゃんはちゃんと足を前へ出す。

「楽しかったなー。また飲もうなぁ。」

「そうだね。俺らで集まろうよ。」

二宮さんが大ちゃんに返事する。

「俺も呼んでくださいね。」

「もちろん。」

「おー。相葉ちゃん、行こうな。」

「うん。楽しみにしてるね。」



大ちゃんのマンションに着いて、ありがとう、と中へ入って行った。

「一駅だけど…夜風に吹かれながら歩いて帰るってのはどう?」

「いいですね!」

わ…まだ二宮さんと一緒の時間だ。

二宮さんと話をしながら歩く帰り道。

なんだろう。

すごくいい気分で心地よい時間で。

二宮さんの話す声や時々吹く夜風が俺の中にすうっと入ってきた。

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