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第7章 かわいいひと〜ベッドの中〜



何度か曲がったりしながら辿り着いたアパート。

「じゃあ、先生。俺んち、ここだからさ。」

バイバイと手を上げる相葉に反応できない。


うそ…


俺はその建物を黙ったまま見上げる。

「相葉?俺も。」

「…んー?」

「俺んちも、ここだよ。」

「へ?マジで?」

相葉んちは2階。

俺んちは3階。

びっくりだな

世間は狭いな

なんて言って笑って別れた。

生徒と同じアパートなんて。

ちょっと変な感じ。

これってアリなの?

アリかナシかは不明だし、言わなければわからないだろうし。

引っ越し、なんて事になったら面倒だからな。

普通にしてれば大丈夫だろ…

そう思いながら階段を登って自分の部屋に向かった。

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