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第9章 かわいいひと〜懐く〜



「友達は?
こんなところに頻繁に出入りしてたら変に思われんじゃない?
楽しい休み時間も無くなるよ。」

「大丈夫。毎回来てる訳じゃないんだし。」

「まあそうだけど。」

そこいらの資料をパラパラとめくり、今日の朝練がどうの、さっき友達がどうした、って話してくる。

俺は次の授業の準備をしながら相葉の話に適当に相槌を打って。

トントン

ドアをノックする音がして返事をしたら大野さんが入って来た。

「にのー。
今日、外、食べに行かない?」

「いいよ。」

「翔くんも誘ってみる。
お、相葉。元気?
お前、最近よく居るな。」

「へへ。まあね。
大ちゃん、今日お昼、外行くんだ。
いーなー。」

「お前も連れて行けたらいいのにな。」

「ね。」

友達のような会話を繰り広げてる二人を見て今日も平和だと、ほっこりする。

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