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第9章 かわいいひと〜懐く〜
ある休日。
天気もいいし散歩をしてから買い物にでも行こうと出掛ける事にした。
何本か先の通りを横切って川沿いの道に出る。
遊歩道やランニングコースが整備されてて土手の先では犬と遊ぶ人や小さい子供連れの家族もいた。
平和な休日そのもの。
その中にあいつの姿を見つけて一瞬で頬が緩むのが自分でもわかる。
犬と戯れてる相葉はいつも以上に太陽の笑顔。
なんで?
それ、どこの犬だよ…
俺は土手の階段に腰を下ろしてその様子を眺めた。
ひとしきり遊んで疲れた相葉が膝に手をついてゼーゼーいってる。
おもしれー。
ふーっと息を吐いて周りを見渡したあいつと、やっと目が合った。
「あ!せんせー!」
あの可愛い笑顔で俺の方へ駆け寄って来る。