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第9章 かわいいひと〜懐く〜



ラブラドールっての?

大きいワンコと一緒に俺の横に座った。

「えらい慣れてるね、コイツ。」

さっきの相葉みたいに、ゼーゼー、ハーハー、言ってるワンコ。

舌を出して、シッポはブンブン。

「…ぷっ。
お前に似てんな。」

「笑ってないで!
先生、いつからいたの?」

「ちょっと前。」

「もお。声かけてよ。」

「悪りぃ。てか、そろそろ声をかけようかと思ってたら先にお前が気づいた!」

ワンコの頭や背中を撫でると気持ちよさそうに目を細めた。

「先生も犬、好き?」

「うん。好き。
なんていうの?このワンコ。」

「レオナルド。

あれ?…デカプリオ?」

「なんだ、それ。」

「どっちでもいいんだよ、多分。
好きなんだって、デカプリオ。」

「飼い主が?」

「そう。俺はレオって呼んでる。」

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