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第9章 かわいいひと〜懐く〜



「ワン!」

相葉の声に反応した“レオ”が返事をした。

「お前も大変だな。きっといろんな名前で呼ばれてんだな。」

「あはは!」

相葉もレオをナデナデする。

「どこの子?コイツ。」

「うちの近くのお花屋さんの。
そこの、じいちゃんの犬なんだ。散歩大変になってきたみたいで時々、俺がしてんの。おばちゃん達もいるけど店忙しい時は助かるって。」

「そうなんだ。」

相葉は元々置いてたらしい荷物を取ってきて、その中からボールを取り出すとレオに見せてから投げた。

レオが取ってきて褒めてやる。

喉を撫でて。頭も撫でて。

「俺もやりたい。」

バッグの中を覗くと相葉が嬉しそうに言った。

「フリスビーもあるよ!」

俺たちは少し距離を取って立ち交互にフリスビーをレオに投げて取って来させる。

相葉が少し距離を取って何回に1回、俺たちでキャッチして。

休憩、って座った時にレオにするみたいに相葉の頭を撫でた。

「ヨシヨシ、雅紀。」

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