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第10章 かわいいひと〜彼女〜



準備室に着くと大ちゃんは珍しくバタバタしてた。

他のクラスの連中もなにかしら取りに来てて更に3年もやって来た。

「大ちゃん、なんか手伝う?」

俺の声に反応すると、

「相葉ー。助かるー。
じゃあちょっと頼むよ…」

って言った。

「職員室に塗料が業者から届いてたと思うんだけど。取って来て貰えたら助かる。」

「了解!」

軽やかに階段を降りて職員室へと向かった。

「失礼します!」

職員室に入って大ちゃんの机の近くに段ボールがあって、これか…と中を開けていいかためらってたら櫻井が俺に気づいて声をかけてきた。

「どうした?」

「先生、大ちゃんに頼まれて…これってペンキとか入ってる?」

櫻井は段ボールに貼られた送り状を見る。

「そうだと思う。開けてみよう。」

開けたら中にはペンキや絵の具が入ってた。

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