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第10章 かわいいひと〜彼女〜



「じゃあこれ持って行くね。」

「お前、ムリだろ。俺も手伝うよ。」

櫻井は手にしていた教科書とかを机に置いて戻って来る。

「ありがとう。でもいいよ、先生。
これ二人で段ボールで持つのキツいから中身だけにするからさ。
俺がもう一度戻るから。」

「にしても何回にもなるよ。
いいって。とりあえず中身持てるだけ持とう。」

あーだこーだ言い合ってると背後から声がした。

「なにしてんの?」

「にの!いいところに!」

あ、先生に会えちゃった、ラッキー♪

櫻井に頼まれて先生も運ぶのを手伝ってくれた。

「相葉、文化祭の準備進んでるか?」

「うーん、多分!」

「なんだよ、それ。」

「松潤が色々やってくれてるー!」

「そっか。」

大ちゃんは悪かったなぁ、ありがとう、と俺たちにコーヒーを入れてくれた。

俺は少し離れたところでコーヒーを飲みながらこの3人の会話をぼんやりと見ていたら結構時間が経ってるのを思い出す。

ごちそうさま!、これ貰ってくよ!と、ペンキを手に教室に戻った。

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