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第13章 かわいいひと〜クリスマス〜
3階まで連れてって部屋の前。
鍵を探してた先生が、あったあったとドアを開けた。
「大丈夫?じゃーね。」
俺が帰ろうとしたら、ふわりと首に手をまわして引き寄せられて…
ほっぺにちゅーされた。
……
笑ってるし。
「おやすみ。」
そう言って閉められたドア。
どのくらいそこにいたかな。
動けなかった。
なんならピンポン押して…
押し…
押し倒しても…
いいんじゃないかとか。
思考はどんどんおかしな方へ。
あの人にお酒飲ませて、いーの?
櫻井とかと飲んでたんだよね?
心配して、ムカついて。
とりあえず気を取り直して自分ちに帰ろうと足を動かした。
初めて先生にするメール。
『先生、大丈夫?』
応答なし。
少ししたら…
『ありがとう。大丈夫。
風呂も入った。』
間を置かずもう一回届いた。
『ありがとう。おやすみ。』
大丈夫っぽい。
『風邪ひかないようにね。
おやすみ。』
すると律儀に返信がきた。
『はーい。』
先生のが子供みたい。