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第14章 かわいいひと〜葛藤〜
そして放課後。
近くの定食屋に大野さんとやってきた。
遠回しではなく聞きたいことをそのまま質問してみる。
「大野さんさぁ。
相葉からなんか聞いてんの?」
「いや。特に。」
「じゃあなんで?」
「見てればわかる。
それに相葉からはなにも聞いてないけど、
あんだけ可愛い質問をしてくるんだよ?にののこと。」
「…じゃあ、俺のことは?」
「見てればわかる。」
「なんだよ。さっきから、そればっか。」
「好きでしょ?」
あーあ。
言われちゃった。
「…うん。」
あーあ。
認めちゃったし、俺。
「そうだろ、そうだろ。
見てればわかる。」
「でもさ。
弟みたいな…」
「そうか?」
「うーん。
わかんない。」
「じゃあさ、俺、行っていい?」
「行くって?」
「俺が相葉、もらっていい?」
予想もしなかった言葉に心臓が飛び跳ねた。