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第14章 かわいいひと〜葛藤〜
お会計をして店を出て、大野さんと別れる時に胸につっかかってたことを言ってみた。
すごく気になってたのが笑えるけど。
「大野さん?」
「んー?」
「相葉に…行くの?」
俺の情けない声に大野さんは盛大に笑ってる。
「あはははは!
可愛いなー、にのは。」
ぐりぐりと頭を抱えられてそのまま歩くから痛いし、歩きづらいし。
「それはお前次第かなー。」
「どういう意味?」
「そういう意味!」
じゃあなー、って帰って行った後ろ姿を見送る。
家に帰る道で相葉のことを考えた。
あいつはまだ17だよ。
ていうか、男なんだって。
……
なんかせつない。
悲しくなってきた。