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第15章 かわいいひと〜アプローチ〜
後少しでバイトも終了。
あー腹減ったー。
誰かメシ誘おうかな。
そんなことを思いながら時計を見て店内を見渡す。
さっきまで誰もいなかったけど一人入ってきて、ちゃんと見もせずに声だけ出した。
「いらっしゃいませー。」
お客さんは店内に入ってお弁当コーナーに向かって物色してる風で、しばらくしたらこちらへやって来た。
ん?
顔を上げて
!
前言撤回!
「おつかれ。」
先生が声をかけてくれた。
「先生!
今帰り?弁当選んでたってことはご飯まだ?
一緒に食べよ!」
一気に喋った俺に先生はひとことだけ返してくれた。
「お、いいね。」
や、やった。
「もう上がるから。
本でも読んで待ってて。」
「立ち読みしていーのかー?」
なんて言うくせに本当に雑誌を手に取ってペラペラめくる。
時間を確認して一目散にバックルームに引っ込んだ。