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第1章 描いた未来に〜出会い〜

二宮さんが社に戻り、俺を探してたらしくメールが届いた。

『相葉くん。今どこ?』

『あ、今、松本さんの手伝いしてます。もう終わりました。戻ります。』

俺たちがいつも使ってるミーティングルームに戻ると二宮さんが、

「メールで言ってた、報告?って?」

と訊いてきた。

色の件を伝えると大きい声で言われた。

「なんで早く言わない。相手は待ってるでしょ。報告、連絡、相談、基本だよ!」

怒ってる。

やばい。俺、泣きそう。

松本さんが、

「にの、ごめん。俺が急に連れ出したのも悪かったんだよ。」

って俺をかばってくれた。

「すみません!」

俺は頭を下げる。

確かに普通の会社は業務終了しているような時間になっている。

二宮さんが業者さんに連絡を入れて、まだ大丈夫だったらしく、どの程度の色の違いかを確認して、すぐに画像も送られて来て、この程度なら問題ないかを松本さんや上司に確認した。

仕事の厳しさを実感する。

大丈夫、って言うように松本さんが背中を1度撫でて、自分の仕事をしていた横山も頭をポンポンとしてくれた。

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