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第16章 かわいいひと〜おとなとこども〜
「先生?」
「んー?」
「楽しい?」
「うん、楽しい。」
「ふふ。そっか。」
この家のおばあちゃんが、お構いもしませんで…ってお盆を置いてくれた。
「いえ、こちらこそ、すみません。」
お邪魔しますと挨拶した時も優しい笑顔で接してくれたここのお家のおばあちゃん。
最初っから、適当に遊んでってね、っていい感じにほっといてくれるのが心地いい。
「家のことをしてるから、なにかあったら呼んでね。」
そう言うとまた奥で片付けをしてる。
縁側に置かれたお盆の上のお茶とお煎餅。
ああ、平和だ。
ふたりで縁側に腰掛けてお煎餅ボリボリ、お茶をズズッ。
「お前、こんないいところ行きつけにしてんのな。」
「へへ。すごいでしょ。」
「すごい。」
「まだ他にあるの?」
「残念ながらもう無いー。」
「そっか。
開拓しといてよ。」
「了解。」
そう答えた相葉の横にみいが丸まった。