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第17章 かわいいひと〜キミを想う〜



「先生?
先生が言ってることはわかる。
俺のことも考えてくれてのことだろうし。」

「俺の保身だよ。」

またそうやって悪者になって。

「それだけじゃないでしょ?
それだったら今日ここへ来てないよね?」

「……」

「先生。
俺もちゃんと考えた。
俺は先生が好き。
先生?
俺が卒業したら付き合ってくれる?」

俺の言葉にぱちくりと、くりくりおめめが大きく見開かれた。

「相葉…」

「先生、モテるもんね。
でも後一年ちょっと…
待ってて欲しい。」

膝の上に置いてる手に俺の手を重ねる。

冷たい手が冷たい手を包んで。

でもね、
あったかい、心の中が。

そしたら…

思ってもみなかった。

もっと押さないとって言葉を紡ごうとしてた矢先に目に飛び込んで来たのは。

コクコクと頷いてる先生の姿。



…マジ…

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