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第17章 かわいいひと〜キミを想う〜
何度も何度もコクコクと頷いてる先生を抱き寄せた。
いいの?
先生?
俺を待っててくれるの?
信じられない。
誰もいないし。
今だけ…ね。
いいよね?
抱きしめる腕に力をこめた。
そしたらまた思いもよらない信じられないことを言うから驚いた。
予想外の行動や言葉に俺はついていけない。
「相葉は若いんだし…
恋していいんだよ?
誰か好きになったり付き合ったり。
青春しろよ。」
…は?
「な、なに言ってんの?」
抱きしめてた体を離して肩を掴んで先生を見つめる。
至って真剣な表情でふざけてる訳ではないらしい。
「…それでも、
卒業して、大人になっても俺のことを好きだなって思ってくれたら…
その時は、」
「なに言ってんの?」
「…だって。
お前、まだ17だろ。
高校生だろ?
そんな縛りつけたりできない。」
はーっ。
呆れた。