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第17章 かわいいひと〜キミを想う〜



「先生。
俺は先生に恋してるんだよ。」

恥ずかしいのかうつむいてしまった。

それでも肩を掴んだままだった俺は先生をもう一度、胸の中に閉じ込めて深呼吸してから続けて話す。

「恋してます。
二宮和也に。

好きになってしまいました。」

「…うん。」

「他に…とか、ない。
誰も違う。

俺は先生がいいの。」

「…でも。」


まだ言うか。


「え?なに?
先生は俺が卒業するまで他の誰かと付き合うの?」

「ううん。俺はいい。
いい歳だし。
1年くらい全然、大丈夫。」

「いや。そこ違う。
大人とか関係ないからね。
俺を好きだから、でしょーが。」

胸の中でくふくふ笑い出したから、くすぐったい。

「んふふ。
そうです、そうでした。
ごめんなさい。」

「っていうか、俺が、

そう?じゃ1年は適当に誰かと付き合うわ、
じゃ、先生も1年だけ、いーよ、

とか言うと思う?」

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