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第20章 かわいいひと〜少しだけ〜



会話はもう終わりとその場を離れる。

内心一刻も早く立ち去りたくて歩みを進めるのを悟られないように。

ゆっくりした動きと真逆の俺の早い鼓動。

準備室に着いてドスンとソファに腰を下ろした。


いつ?

どこで?


俺、羽目外してた。

浮かれてた。


自己嫌悪に陥りながらこれからを考える。

とにかく後数ヶ月。

これさえ乗り切れば。

今回のことを相葉に伝えようとメールをした。

夜また電話で、と。

俺がしっかりしないと。

あいつは今、大事な時期で俺が守ってやらないといけないんだ。

とにかく…

学校以外での接触は避けよう。

これが先ずは思いつく一番の対策。

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