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第22章 かわいいひと〜その日〜



友達や先生と写真を撮ったり握手をしたり。

最後の時間を思い思いに過ごして別れを惜しんだ。

俺の制服のボタンを欲しいって他のクラスの子や下級生までやってきて驚く。

確かに俺、彼女と別れてからそれとなく言い寄られたりストレートに告白されたりしてきたよ?

のらりくらりとかわすと好きな人がいるんだとわかってくれる子がほとんど。

時々、道ならぬ恋(どんな恋だよ)をしてるんだとか、すごい年上の恋人がいるらしい(ちょっと当たってて怖い)とか、俺本人の耳にも入ってきてた噂。


笑っちゃって。


だからっていうか、もう俺はモテてない、って勝手に思ってたから。

ちょっと…いやかなり嬉しかったりなんかする。

先生に後から言ってみよ。

ヤキモチ妬くかなー。

このボタンとか1個くらい取っとく?

いや、先生に渡してもしょうもないモンだよな?って無くなる前に真剣に考えた。

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