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第22章 かわいいひと〜その日〜
彼女…
彼女じゃないけどね
そんなことを思いながら先生の元へ急ぐ。
『今、向かってる。』
それが届いてすぐのはず。
『待ってる。』
ソッコーきた返事にニヤニヤが止まらない。
早歩きになる帰り道。
アパートの前まで来てちょっと気を引き締める。
俺なりの厳戒態勢。
母ちゃんには友達んとこ泊まるって言ってあるからここでもしバッタリなんてことになったら大変。
あら帰って来たの?おかえり、って家に入れられてしまうよ。
まあ母ちゃんが夜に外に出るこたはないし大丈夫だって思ってる。
でもドキドキしながら3階へ上がった。
先生んちのドアの前。
何回か来てるのにこんなにドキドキしてしまうのは初めてかも。
深呼吸をしてチャイムを鳴らすとそっとドアが開かれて会いたかった人が現われた。