Everything
第24章 かわいいひと〜ひとつに〜
先生のがもどかしいほどゆっくり入ってきた。
辿り着いた最奥。
「入った…
雅紀…」
ぎゅっと抱きしめられて心臓がドキンと鳴った。
俺も背中に腕を回して先生に抱きついたら隙間がなくなる。
俺のがお互いのお腹に挟まってるけどね。
ねえ、先生?
好きだよ
泣きそうになった俺に先生の目がまん丸になって慌ててる。
「痛い?」
「違う。」
「どうした?」
「好き…
すきだって…」
先生は俺のこめかみや首筋に口をつけてすぅっと息を吸い込んだ。
「好き。
俺もだいすきだ。」
……
涙が伝うのがわかる。
伝い流れ落ち耳に入ったのさえわかる。
「いつも…
“俺も”
って言うだけなのに。」