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第30章 かわいいひと〜すれ違い〜



今月は帰ろう。



堅く心に決めた。


少し前から始めたバイトもシフトは入ってないし、誰に頼まれても今週末は変わらない。

友達に誘われても断る。

提出物は先に済ませておく。

勉強はほどほどに毎晩、疲れを取るために早く寝る。


週始めから気合いを入れて1日を過ごした。


先生には内緒にしておいてギリギリで教えよう、なんて考えついて俺はもうワクワク。

なんでもないけどプレゼント買って帰ろうかな。

バスタオルとか何枚あってもいいし。

せっかくだから俺とお揃いで2枚。

手土産に女の子が言ってた最近出来たパン屋さんで美味しいパンも買って。

週中にはプレゼントは手に入れて、バッグに詰めた。

パン屋さんには帰る時に寄ればいい。

遠足のようにウキウキしながら荷物をまとめてたら玄関で声がしてインターホンが鳴った。

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