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第30章 かわいいひと〜すれ違い〜
ドアの向こうで先輩が叫んでる。
「相葉ー!」
スコープから覗くと酔っ払ってる感じの2~3人がわらわら。
開けたくないな、って躊躇してるとドンドンとドアを叩き出すから仕方なく開けるとドタドタと玄関に入ってきた。
「なんなんすかー!」
ちょっと怒ってますよと、まったく…って情のある含みも持たせて声をかける。
酔ってるから支離滅裂だけど、
水くれとか、
相葉の顔を見てから帰るとか、
言ってる人達。
とりあえずペットボトルの水を冷蔵庫から出して素早く戻って渡した。
部屋に入れたら長引くぞと、俺は玄関先で対応したまま、なんとか各自解散させようと、ごちゃごちゃ言ってる人達をジリジリと追い出す。
適当に相槌を打ちながら気持ちよく酔っ払ってる人の気分を害さないように。
そこへ、その中の一人の彼女さんがやって来た。