テキストサイズ

Everything

第2章 近づく距離

エントランスをくぐろうとしてる二宮さんの腕を取った。

俺からキスした。

一瞬で離す。

二宮さんは驚いて俺を見る。

「にのちゃん。
俺、彼女と別れたから。」

もっと驚いた後に俯いた。

抱きしめたい。

でもグッと堪えて俺の今の気持ちを言った。

「ね、にのちゃん。
俺、待ってるから。」

そう言って掴んでた腕を離した。

本当に待ってるよ。

にのちゃんの心がほぐれるのを。

にのちゃんが俺にちゃんと向き合ってくれるのを。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ