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第3章 恋しくて

キッチンでお粥を作りながら、ふと思う。

二宮さんの彼女?は?何故お見舞いに来ないんだろう。

お見舞いというか、看病。

そもそも二宮さんが具合悪いって知ってるのか?

昨日は仕方ない。

本人はグッタリだし、俺は職場で知り得た情報だから。

でも今日は?

本人は連絡できたはずだ。

看病なんて女の人の方が上手に決まってる。ましてや料理なんて。

俺に来て欲しくないとか悪いとか思うなら、彼女が来れなくても、もう大丈夫、と俺を断るだろう。

……

へへへ。

だよね…?

俺、いけるね。

がんばる。

ちょーやる気の出てきた俺はニヤニヤしながら、

おいしくなーれ

と、お粥をかき混ぜた。

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