快楽教師
第3章 教員用男子トイレで…
5分程度で目的地に着いた。直ぐに教員用の女子トイレへ入れば良いものを、百合子は男子トイレの入り口に立ち止まったままだ。
「…はぁっ………はぁ………………」
教員用男子トイレの奥から、荒い息遣いと共に、僅かに水音が響いている。声の主はすぐに解った。
この声…東妻先生だ…。
「は…っ……ん…」
コクリ、と唾を飲み込む。
もっと、もっと近くで聴いてみたい。
百合子はその一心で足音を忍ばせ、隣の個室へと侵入した。
「ンっ……ぁあ……」
息を詰まらせる様な声に、胸が高鳴る。男性が、こんなセクシーな声を出すなんて。
百合子は、男性の喘ぎ声を、初めて聴いたのだった。
やだ…私まで熱くなってきちゃった…。
いやらしい百合子の身体は、早くも雄のフェロモンに翻弄されていた。