快楽教師
第5章 遅刻
【遠藤 晴樹side】
――そうか。
東妻の腕を離す。
俺の余計なお世話だったのか、と頭の中で反省した。どうやら2人はデキていたらしい。
その証拠に、たった今さっき香坂先生が少し片尻を上げて東妻を誘っていた。
それはそれで問題行動だが、もういちいち叱るのも面倒くさいのだ。
―それにしても、いつも凛とした香坂先生が、あんなに淫らな顔をするとは…。
先程の彼女の顔をリプレイする。
潤んだ瞳に、紅潮した頬…
どこをとっても十分に色っぽかった。
とはいえ、俺は少し香坂先生の事がちょっと気になっていたから、少しだけ残念に思う。
…可愛い後輩がセクハラ魔じゃなくてよかった。