快楽教師
第6章 お仕置き
佐々木は後でコッテリ叱るとして。
意見を聞くだけなら茅原先生も止めないだろう。
「ボーッとしてる香坂先生はどう思う?」
香坂先生はびくりと体を強張らせた。
そんなにビビらなくてもいいでしょうに。
「あっ……えっと」
視線を四方八方にさ迷わせている。
あっ…いま東妻先生とアイコンタクト取った。
東妻先生がプリントに指差し、どこを訊かれているか教えてやっている。
その東妻先生の優しさが、無性に癪に障る。
「なぁんか、生徒と話してるみたい」
このくらいは言っても良い。
俯く香坂先生の瞳が少し潤んだ気がした。
ざまぁみろ、バーカ。