快楽教師
第6章 お仕置き
「…っ……そぅですね………私は賛成です」
タコみたいに真っ赤な顔をして香坂先生は言った。
「賛成か反対かは後で聞くのよ?
いい案が無いかを聞いたのだけど。
無いのね。」
ますます顔を紅潮させ、また俯く香坂先生。
ふふ、私に指摘されて悔しいのかしら。
今の議題は、
梅雨入りと土砂崩れで道が塞がり、遅刻者が多く見られるようになったので、
工事が終わるまで投稿時間の延長をするべきか、という話だ。
こんな議題、ちゃっちゃと決めてしまえば良いのに
優柔不断で、常に周り(主に他校からの目)を気にする校長は渋る。
(そんなだから、いつまでも携帯の持ち込み禁止とか古臭いこと言って、今度は保護者から批難を浴びるのよ)