テキストサイズ

もしも願い 一つだけ叶うなら

第1章 現状

二宮side

二人でこっそり屋上でタバコを吸った後、また会議室へ戻る。やっぱり会議が長い…

大野さんはお腹一杯になったのか、睡魔と戦ってるや。
このおじさんは普段はボーっとしてんのに、踊りや芝居はすごいんだよな。
大野さんが寝ないように体をゆすってやる。頑張って起きようとするのが面白いので何度かやってると、
松潤から怒られる。

やばい、途中からは必至で発言するけど、ことごとく却下。それでもなんとか演出とセットリストが決まった。

スタッフ「これで大体、内容は決まったので明日から前の曲の振りの復習からね、新しいのが出来次第、順番に覚えていくということで。この後は我々で会議続けます。メンバーここまで、お疲れ様」

みんなで会議室から出て車に乗り込む。

翔「これで終わり?ご飯は??」

マネ「合宿所で何か出前取っていいですし、外がいいなら帰りに寄りますよ?」

翔ちゃんがみんなの食べたいものを聞いてくれて、帰りにラーメンを食べて帰ることになった。
さっとご飯食べた後、コンビニ寄ってもらい、合宿所に戻る。

部屋に帰ってくると21時過ぎていた。
こんな早い時間に帰ってきてもすることなんてない。なんとなく大野さんの部屋にみんな、集まてきて部屋飲みがスタートする。

そして答えのない「今後どうする」「何をすれば売れる」とう話が始まる。毎回、答えが出ないまま終わることがパターン。

相「ジュニアの頃のほうが仕事あったよな…」

潤「バックだから仕事の質が違うじゃん、デビューがゴールじゃないだよな。そっからの先のほうがしんどいな」

翔「そんなのわかってたことじゃん、なに甘いこと言ってんの」

段々ピリピリした空気になってきた。話変えないとまた言い合いになるな。大野さんは相変わらず話を聞いてるだけで、会話には入ってこない。

ニノ「あのさ、この話って絶対に答えなんて出ない、正解もないんだろうけどさ…。明日からコンサートのリハなんだし、コンサートをとりあえず頑張ろうよ。こんな空気のままじゃ、ファンも楽しくないと思うよ」

智「目の前のコンサートをとりあえず頑張ろうよ、これで何か変わるかもしれないじゃん」

すごい不満そうな顔で松潤が俺らを見てくる。ファンのことを言われると言い返すことができないからだろうな…
空になるビールの缶が多くなってきた、そろそろお開きするかな。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ