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もしも願い 一つだけ叶うなら

第1章 現状

大野side

コンサートの泊まりでも、どっか泊まりになるとみんな、俺の部屋に来て飲み始める。いいんだけど…
毎回、答えのない話を延々としてることがしんどい。どんなにこちら側が頑張っても、この業界は水商売。流れものなんだよな…

松潤と翔ちゃんが段々と口調が荒くなってきてる、真剣だからそこなんだろうけど、もう少し引いて見ることも必要なんじゃないかな…

ニノがとりあえず、今から始まるコンサートをファンのために頑張ろうと言った。その意見は俺も同意見だ。

翔「智くんが言う通り、今回のコンサートを全力でやって状況変わるかもしれないもんな。前のことに集中してやろうっか…」

翔くんが意見をまとめてくれて、とりあえず空気が軽くなった。翔くんが言えば、みんな、納得している。相葉ちゃんも真面目に頷いていた。

突然ニノが全然違う話をしていいかと言うのでみんなでいいよと返事すると…

ニノ「そういえばさ、この間、大野さんの彼女とご飯一緒に食べたんだよ」

相「何??その話??」
みんな、驚いた顔して、俺を見てくる。何でその話すんだよ!!

翔「なんでなんで?」
前のめりに俺のほうに寄ってくる。

ニノ「この間の休み、暇で大野さんの家に遊びに行ったの。そしたら彼女から連絡があってご飯一緒に食べようって言われて彼女の家にこの人と一緒に行ったの」

潤「彼女は一人暮らしなの?」
ニノはニヤニヤした顔でみんなに話している。別に大したことでもないのになんでだよ。

智「そうだよ」

相「うわ、エロい!!」

翔「お前、なんでエロいんだよ!」
翔くんが相葉ちゃんの頭を叩いてツッコミを入れている。
何がエロいだよ、普通だろう。みんなに言うことないじゃん。色々聞かれるじゃん…

ニノ「彼女がご飯作ってくれて美味しかったよ」
ずっと俺の表情をチラチラ確認しながらみんなに話す。
悪い顔してるのが憎たらしい。

相「ズルい、俺も行きたい」
何がズルいんだ?俺の彼女になんて、何で興味があるんだよ…

翔「年上だったけ?どんな感じ??」

ニノ「すごい美人だったよ、大野さんにはもったいない」
みんな、美人って言葉に「お~」って反応するも、もったいないって言葉で笑ってる。何が可笑しんだよ。俺に彼女がいるのがそんなにおかしいのかな…
みんなして俺を小馬鹿してる。

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