テキストサイズ

もしも願い 一つだけ叶うなら

第1章 現状

大野side

布団の上に横になりながら、ニノのほうを見て風呂の話をするけどやっぱり、いつもとは違う。
てか、ニノは顔が赤いし…なんで??

ニノ「アイバカだからね~」

智「ニノ…」

ニノ「何?」

智「熱あんの?顔赤いけど…」

ニノ「ないよ、なんで?」
そういうと寝がえりをうって、俺に背を向けてゲームを続ける。
やっぱり俺を避けてんじゃん…
仕方がないか、俺もやり過ぎたしな。まあ、俺もよく男のニノに本気の
キスできたな…、ニノだからできたってこともあるけど。

智「風呂行っておいでよ、もうぬるいから…」

ニノ「うん…」

智「なあ、ニノ、俺がやり過ぎた。意識すんなっていうほが無理だよな…。
俺が部屋交代してもらわ。翔ちゃんのところと変わってもらう」

そういって立ち上がろうとするとようやく、こっちを見てくれた。

ニノ「大丈夫だって!!」

ニノ「俺のこと思ってやってくれたんだろ。正直、意識するけど逃げててもどうにもならないじゃん。
大野さんは普通しててよ」

顔を真っ赤にしながら恥ずかしそうに話すニノがとても可愛く見える。いつもどこか冷めた態度だったりするのに、見たことがない態度でこっちが照れてしまう…

智「意識されたら俺のほうが照れる…」

なんだ、これ?なんでお互いに意識してんだよ。

ニノ「なんでアンタが照れるんだよ、もう(笑)」
智「お前が意識するからだろ!」
ニノ「そんなこと言うならアンタがあんなエロいキスするからだろ」
智「エロくないわ」

人をエロ呼ばわりして…普通だわ。どっちがエロいかって言ったらニノのほうがエロいだろ。

ニノ「なんだ、この会話(笑)」
智「ほんと(笑)」

お互い顔を見ながら笑いあう。いつもの感じだ…よかった。

智「よかった、いつものニノだ…」
あんなことした俺が悪いんだけど、もう前と同じには戻れないかと思ってただけに一安心した。

ニノ「ごめん、俺も悪かったから…」
素直なニノが可愛い…そう思う俺がおかしいのかな。二人で照れあってしまう。

智「ニノ、早く風呂いかないと入れなくなるよ」

ニノ「ほんとだ、行ってくる」

ニノが風呂に行くと言って出ていた。しばらく布団の上で横になっていると眠たくなってそのまま寝てしまった。
しばらくすると俺の電話が鳴る…電話に出ると彼女からだった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ