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もしも願い 一つだけ叶うなら

第1章 現状

大野side

ニノが変な話をするから言わなくていいことまで話しまった。セックスがそんなにいいものかな…
気持ちいいとは思うけど好きなほうじゃない。それより俺は絵を描いてるほうが好き。
性欲はあるけど強いほうじゃないだろうな…。

俺よりやりたいと思っている人がいるなら、交代するぐらいでなんでそんなに必死に聞いてくるのか理解できなかった。
相手がニノだからいいかなと思っただけなのに…

しばらく無言が続いた。
突然、俺の携帯が鳴る。
画面をみると彼女だった。ニノが俺のほうを見てる。電話に出ると…

彼女「智?今いい?」

智「あ、ちょっと待って」
会話を聞かれたくないから部屋から出た。
廊下で…

智「いいよ、何?どうしたの?」
メールじゃなくて電話ってことは仕事が早く終わったのかな…

彼女「仕事が早く終わったの。うち来ない?ご飯食べにこない?」
暇だからいいんだけど…今日はニノがいるしな…

智「今、家にニノが来てるから今日は無理」

彼女「本当に仲いいね。二人で来る?」

智「いいの?」

彼女「私、二宮くんに会ってみたい。だって智、いつもニノが、ニノが…って言ってるから」

そんなに言ってるかな…

智「聞いてみる、待ってて?」
携帯の受話口のところを手で押さえて…
部屋の扉を開けて、ニノに声をかけた。

智「ニノ、今から彼女の家にいかない?」

ニノ「は?何で?」

智「彼女が仕事が早く終わったからご飯どうだって?ニノと一緒って言ったら、ニノに会いたいから一緒に来てって言われた。どうする?」

ニノ「え~、邪魔すんのやだよ」

智「いいじゃん、暇なんだし。行くって返事するよ」

ニノ「本当に?」

智「彼女がニノに会いたいって言ってるし」
そういって二人で行くと返事をして電話を切る。
ニノが呆れたような顔をしている。

ニノ「強引だな」
といいつつも、また含み笑いしてる。
簡単に片付けて家を出て二人で電車に乗り、彼女の家に向かった。部屋に着く前に再度、ニノからさっきの話は絶対にするなと言われた。

なんとなく、ニノとなら共有しても大丈夫な気がしたら言った言葉。俺の考えってやっぱりおかしいんだろうな…。

モノへの執着があまりないのかな、それとも恋愛経験がないから…
難しいことがよく分からないや…

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