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もしも願い 一つだけ叶うなら

第1章 現状

大野sied

ニノが静かだ。緊張してんのかな?そんな訳ないよな。何させても動揺しないのに…

彼女がビールのあてに枝豆を持ってきてくれた。茹でててくれた暖かい枝豆が美味しい。

ニノが彼女がご飯を作れるのかと聞かれたので「できる」と答えてた。何作って出してくれても美味しい。
すごく手を込んだものは出てこないけど、俺が好きそうなものを出してくれる。

キッチンから彼女が…
彼女「智、運ぶの手伝って」

智「うん」
大野さんが彼女が作ってくれた料理をリビングのテーブルまで運ぶ。俺達のことずっと見てる、珍しいのかな…

彼女「お待たせ~、口に合うかわからないけど…」
俺の好きな豚キムチとポテトサラダにチャーハン、適当に作ったと言うわりにはそれなりのものを用意してくれる。

ニノ「いただきます、すごいね」
感心しているみたいだ。芸能人で料理できますって女の子は多いけど、実際作らせるとできない人が多いのが現実。彼女は学生の時から一人暮らしだったのでご飯が作れもんな。

って俺が作ってる訳じゃないけど…

智「いただきます」
豚キムチを食べてみると、美味いな~…
何作ってくれても美味い。料理できるってすごいな。

ニノ「美味い」
ニノも美味しいと言ってくれて、ちょっと嬉しい。彼女も安心したみたい。

彼女「良かった、足りるかな?」

智「食べ盛りじゃないから大丈夫、足りるよ」

彼女「もっと食べて背高くしたら?」

ニノ「俺もそう思うよ」

智「うるさい」
俺よりも少し背が高く、ヒールなんて履かれたら隣立つのが嫌になる。いつも揶揄われてしまう。
ニノまで…お前とそんな背かわんないのに。

そんなやり取りをして3人で笑い合ってしまう。ニノがいるだけでいつもの雰囲気じゃない。俺はニノがいるから、ちょっとはしゃいでるのかな…

その後、飲みながら3人で仕事の話や他愛もない話をしてると夜10時過ぎになっていた。

ニノ「俺、そろそろ帰るわ」

智「俺も帰ろっかな…」

ニノ「俺だけ帰るから。アンタは泊まっていけばいいじゃないの?」
あっ、そっか…でもニノが帰るし、でもさすがにこれで帰るのは悪いかな…。

智「でも明日仕事だしな…」

彼女「智の好きにしたらいいよ」

迷ったけどニノの言葉に甘えて泊まって帰ることにした。ニノが彼女にご飯のお礼を言って帰って行った。

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