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もしも願い 一つだけ叶うなら

第2章 進展

二宮side

無理矢理、大野さんをタクシーに乗せて、行先を言わせようとするけど駄々をこねて自宅の住所を言わない。

運転手「どこ行けばいいんですか?」
ニノ「ごめんなさい…ちょっと、どこだよ?」
智「帰りたくない」

お前は女子か!!くそ、全然言うこと聞かないじゃないか!お互いこんな感じだし、バレないか…ラブホか…渋谷あたりだな。

ニノ「運転手さん、円山町あたりでいいです」
運転手「円山町ね」

たぶん、どこ行くかはこれでバレてるだろうけど、運転手は俺らに興味なんてないから大丈夫だろう。
ああ、でも俺の初めてがラブホってのはちょっとな…
乙女じゃないから別にいいんだけど…

智「ねえ、ねえ、どこいくの?」
ニノ「どっかいくの!」
智「ニノが怒ってる…」

しょんぼりしたみたいで静かになった。
この人、酒強いのにこんなに酔っぱらってるのも珍しいな。松潤ならまだしも…
二人っきりで飲んだことほとんどないし、打ち上げぐらいか…と考え込んでいたら隣見ると寝てる!!

おい待て!!ふざけんなよ、俺がなんでこんなに面倒見なきゃなんないだよ。
ああ、今日はなにもないわ。
テンション駄々下がりとなり…

飲んでる場所から近かったのかすぐに円山町あたりに着く。大野さんを起こして荷物を持たせて、タクシーを降りる。

一面のラブホ街…
ささっとどこか入ろう。男二人でこんなところウロウロしてるほうが変態みたい。
空室サインが出ているところへ大野さんの手を引いて入る。

智「あ~、ラブホだ!どこにするの??」
ニノ「どこでいいから行くよ」
智「ニノ、積極的だね」
適当に選んで手を引いてエレベーターの乗り込む。
嬉しそうな顔でそんなこと言ってくるから、腹立つから尻を叩いてやった。

ニノ「ささっと歩け酔っ払い!!」
選んだ部屋へ入ると、大野さんがベッドにダイブしている。

智「やった~ニノと二人っきり!!」
そんなことを今更言われるとなんか照れてくる。
でもラブホだしムードも何もないな…

智「ねえ、ニノ~こっち来てよ」
自分の隣に来いって意味で右隣側を叩いて、こっちにこいと催促している。

行動がいちいち可愛すぎる。俺と二人だからなのかな?
こんな素直に甘えてくる?
満面の笑みで少し赤い顔をしながらウルウルした目で
俺を見ている。
俺より年上なのに…可愛すぎるだろう。

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