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花音学園腐男子恋愛日常-後編-

第5章 ~鮮血の最終曲(フィナーレ)~

「アンタさえいなければッ!!」

真は、台所へ駆け込んで包丁を持って、居間へ戻って来た。

「真…。」

「真、包丁を床に置くんだ!」

だが、真は包丁を握り締めながらゆっくりと、僕達の方へ近寄って来る。

「アンタさえ…アンタさえいなければ、僕は兄さんと…兄さんと…。」

最早、真にはこっちの声は届かないみたいだ。

「真、落ち着いて!」

「真ッ!!」

研磨君は、ジャンプして包丁を持ってる方の真の腕を蹴る。

「ぐッ…。」

その衝撃で、真は包丁を床に落とす。

「はあッ!」

「ぐわっ」

床に着地した研磨君は、そのまましゃがみこんで足払いをする。

研磨君の足払いにより、尻餅をついて倒れる真。

「歩、今のうちに!」

「うん!」

玄関に向かおうとする僕と研磨君。

「行かせないよ!!」

「えっ?」

真は、包丁を拾ってすぐに立ち上がり、研磨君に向かって突進して来る。

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